花のある暮らし入門編「 一輪挿し」の世界
こんにちは。
京都河原町のうつわ・こまもの屋 Rikka Knot(リッカノット)です。
花のある暮らし、憧れますよね。
美しい草花のみずみずしい色や香りは、心を静め、ほっと一息リラックスできる時間をもたらしてくれます。
今日は、花のある暮らし入門編として、一輪挿しについてご紹介します。
一輪挿とは?
一輪挿しとは、草花を1,2本いけるための小さな花器のことです。
口が小さいので草花が固定しやすく、初心者でも簡単にいけることができます。
じつは草花をうまくいけられない原因の一つに、草花が動いてしまうことがあります。
大きな花器は口が広いため、草花の位置を固定するのがとても難しいのです。
一輪挿しは、草花の長さを整えるだけで仕上がります。
小さな花でも、丈が短くても、葉だけでも、素敵にいけることができますよ。
おすすめの一輪挿し5選
Rikka Knot では作家ものの一輪挿しを取り扱っています。
食器やカトラリーを制作している作家さんの一輪挿しは、とても丁寧で繊細に作り込まれているのが魅力です。
草花をいけていなくても、それ自体が美しく、観賞価値があるのも嬉しいですね。
取り扱っているのは磁器や陶器製の一輪挿しが多いですが、時期によって、木やガラス製のものもございます。
今日は、お店でも人気の一輪挿しを5個、紹介していきます。
1.小倉夏樹 しのぎの一輪挿し
愛知県で作陶されている小倉夏樹さんの作品で、瑠璃と白磁です。
コロンとしたフォルムの可愛いらしさと、しのぎ模様の美しさにより、上品で洗練されたデザインの一輪挿しです。
磁土で作られたこの一輪挿しは、つやつやとしていて清潔感がありますので、キッチンや洗面所などの水回りに置いても素敵ですね。
ベーシックな色味で、どんな草花の色やインテリアにも合わせやすく、とても使いやすいです。
はじめて一輪挿しを買われる方にはおすすめの作品ですよ。
こちらも小倉さんの作品で、灰粉引です。
瑠璃、白磁とは異なり、陶土でできた一輪挿しです。
全体的にざらりとした土っぽい手触りで、しのぎ部分の美しい焼き色が目を引きます。
ヨーロッパのアンティークのような佇まいですので、ドライフラワーをいけるのもおすすめです。
ゆったりと時が流れるような雰囲気が楽しめそうですね。
瑠璃、白磁と同じシリーズですが、土や釉薬の違いでがらりと雰囲気を変えることができる、陶芸のおもしろさを感じさせてくれる作品です。
2.Kalonji井口 裕章 銀彩の一輪挿し
静岡で作陶される井口裕章さんの作品です。
磁土と陶土を混ぜた土で作られた、半磁器の一輪挿しです。
銀彩がほどこされていて、クールでスマートな印象ですが、マットな質感と土っぽさがありますので、無機質さは感じさせません。
印象的で、小さいながらも主役になれる一輪挿しです。
銀色は万能で、どんな草花にも合いますし、インテリアも和洋選ばずにお使いいただけます。
内部は、白または黒の釉薬が施されています。
お手入れに悩まず、普段通りに使えるのも嬉しいですね。
3.伊藤豊 花紋の一輪挿し(L)
岐阜県で作陶される伊藤豊さんの作品です。
側面には、花紋という模様が削り出されていて、優雅で重厚感があります。
焼き色と釉薬のコントラストが美しく、一つ一つ趣が異なるのも、見ていて楽しくなります。
高さ17cmですが、口が小さいので花をいけやすく、安定感も抜群です。
大きなヘッドの花や、高さがある花をいけると、存在感が出てとても素敵ですよ。
リビングや玄関など、お家の顔となる場所で活躍しそうですね。
4.櫻井靖泰 マダラの一輪挿し
京都で作陶する櫻井靖泰さんの作品です。
恐竜の卵のようなコロンとしたフォルムで、素地と白釉のマダラ模様がとてもユニークです。
じつは櫻井さんご自身が、ご自宅に咲く小さな花をいけたいと作られた作品で、
「花をいれるととても可愛いんですよ」と嬉しそうにお話しくださったのが印象的です。
信楽で修行された櫻井さんの作品は、素朴で力強く、どこか愛らしい雰囲気があります。
ほかの作品といっしょに使っていただくのもおすすめですよ。
5.村井陽子 シロクマの花器
愛知県で作陶されている村井陽子さんの作品です。
これ、一輪挿しなの?と思った方も多いかもしれませんが、
背中にしっかりと穴が開いていて、ちゃんと草花をいけられます。
陽子さんが作り出す動物たちは、繊細な色彩と、動き出しそうな姿がとてもリアルです。
なのに、ねぇねぇ、と話しかけてきそうなほんわかした表情のギャップがたまりません。
何をいけてみようかな、とわくわくした気持ちにさせてくれますね。
一輪挿しの使い方
いろいろな表情の一輪挿しを紹介しました。
続いては、実際に草花をいけるとき、一輪挿しの選び方や、使い方、おしゃれに飾る方法をお伝えします。
サイズ
ふだん、どのくらいの長さの草花を選ぶことが多いでしょうか?
草花は、花器の1.5~2倍の長さにすると、バランス良くいけることができると言われています。
短めの草花が多い方は7cm程度の一輪挿しを、長めの枝ものや葉ものが多い方は10㎝以上の一輪挿しを選ぶと使いやすいですよ。
色の合わせ方
基本的には、白系や黒の一輪挿しにはどんな草花も合わすことができます。
もっと花の色を鮮やかに見せたいときは、一輪挿しと逆反対の色味の草花をいけてみましょう。
たとえば瑠璃の一輪挿しに、黄色の花。
黄色の鮮やかさがパッと引き立って、華やかな美しさを感じることができますよ。
いろいろな組み合わせを試してみてくださいね。
飾り方
テーブルや飾り棚のほか、窓辺や玄関、洗面所、お風呂場など、どこにでも飾ることができます。
一輪挿しをたくさん持っている方は、高さを変えながら並べて飾ってみましょう。
立体感が出て、お店のような、ワンランク上のおしゃれな空間を楽しめますよ。
花のある暮らし、一輪挿しの魅力
日常の中で、ふと草花が目に留まったそのとき、その美しさを手軽に暮らしに取り入れられることが、一番の魅力だと感じています。
一輪挿しには、決まった作法はありません。
自分らしく、お気に入りの草花を、自由にいけてみましょう。
草花の生命力、色や香りを身近に感じ、花のある暮らしを楽しんでくださいね。
*掲載した作品は完売している場合もございますのでご了承ください。
オンラインショップに掲載していない場合は、下記よりお問い合わせくださいませ。
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